スーゼネから地場ゼネコンへ!40代施工管理技士が語る「家族と仕事」のリアル

わたしの履歴書
源さん
源さん

おう、若手技術者のみんな、現場で頑張ってるか? 今日はとっておきの話を持ってきたぜ。

よく「スーゼネから地場のゼネコンって、正直どうなんですか?」って聞かれるんだよな。スーゼネでの経験って、やっぱ華やかに見えるもんな。

でも、そこからあえて地場のゼネコンに転職するって、どういうことなんだろうって気になるよな?

今回は、まさにそのキャリアを歩んだ男、坂本さん(40代後半、一級建築施工管理技士)に、ぶっちゃけトークをしてもらったぜ。

スーゼネから地場ゼネコンへ! 40代のリアルな転職談

源さん
源さん

坂本さん、ぶっちゃけスーゼネから地場ゼネコンに転職されたのって、何がきっかけでしたか? 皆さん一番気になっていると思うのですが、正直なところをお聞かせいただけますでしょうか。

坂本さん
坂本さん

そうですね、一番はやっぱりライフワークバランスです。スーゼネ時代は全国転勤で、正直、家族との時間がなかなか取れなかったんですよ。

子供が生まれたのを機に、「このままじゃいけない」と強く思うようになって。地元で腰を据えて働きたい、と。

源さん
源さん

なるほど、ご家族との時間ですか。これは、施工管理をされている方なら、誰しも一度は考えられることだと思います。特にスーゼネですと全国どころか海外転勤もあると聞きますので、ご家族がいらっしゃると尚更ですよね。

他には何かございましたか?

坂本さん
坂本さん

あとは、もっとお客様や協力会社さんと近い距離で仕事がしたい、という気持ちもありましたね。スーゼネだと大規模案件が多くて、どうしても分業化されてしまう。もっと全体を見渡せる仕事がしたい、という思いもありました。

スーゼネの「華やかさ」と「リアルな転勤事情」

スーゼネの現場って、本当にスケールがデカいんだよな。新幹線駅とか、超高層ビルとか、国家レベルのインフラとか。そういう場所で働くってのは、やっぱり誇りだし、経験値としては最高峰と言えるぜ。

でもな、その裏側には常に「転勤」って影がつきまとうんだ。独身の頃は「色んなところに行けてラッキー!」なんて思えるかもしれないけど、結婚して、子供ができて…ってなると話は別だ。単身赴任で家族と離れて暮らすストレスは、想像以上だぜ。

坂本さんのように、ライフステージの変化に合わせて働き方を見直すってのは、すごく真っ当な選択なんだよな。

「もっと近くで」という施工管理の想い

「お客様や協力会社さんと近い距離で仕事がしたい」って、これ、施工管理をやってるとすごく共感する気持ちなんだよな。

スーゼネだと、良くも悪くも組織がデカいから、個々の施主や協力会社との関係が希薄になりがちだ。顔と顔を突き合わせて、じっくりと関係性を築いていくって機会は、どうしても少なくなる。

その点、地場のゼネコンだと、文字通り「地域密着」だから、施主も協力会社も、みんな顔なじみってことも珍しくない。より泥臭く、人間味あふれる仕事ができるってのは、大きな魅力と言えるぜ。

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仕事内容のギャップ:専門特化か、全体把握か

源さん
源さん

スーゼネと地場ゼネコンで、仕事内容の一番の違いというのは何でしたでしょうか? 実際に働かれてみて、「ここが全然違うな」と感じたポイントがあれば教えていただけますでしょうか。

坂本さん
坂本さん

スーゼネ時代は、本当に大きなプロジェクトの一部分を担当することが多かったんです。例えば、基礎工事だけとか、躯体工事だけとか。専門性が高く、分業化されていました。

それが地場ゼネコンに来てからは、企画から積算、設計監修、施工、引渡し、アフターフォローまで、一貫して担当することが増えました。

源さん
源さん

ああ、それはまさに「全体を見られる」ということですね。私もデベロッパーに転職して、企画から関わるようになってから、現場の見え方がガラッと変わりました。正直、大変なことも増えたのではないでしょうか?

坂本さん
坂本さん

はい、間違いなく(笑)。良くも悪くも、全部やらなきゃいけないって感じです。でも、その分、自分の手がけたものが最初から最後まで形になる喜びは格別ですね。

スーゼネの「分業制」:プロフェッショナル集団の強みと弱み

スーゼネってのは、まさに「餅は餅屋」って感じで、それぞれの工程のプロフェッショナルが集まって、自分の持ち場を完璧にこなしていくんだよな。だからこそ、あの規模のプロジェクトを動かせるわけだ。

専門性を極めるには最高の環境と言える。ただ、その反面、自分が担当してる部分以外の全体像が見えにくいって側面もあるんだ。俺もゼネコン時代は、自分の担当工程のことばかり考えてたもんな。

地場ゼネコンの「多能工」:大変さの中にこそ成長あり

一方、地場ゼネコンだと、坂本さんが言うように一人で何役もこなすことになる。企画からアフターフォローまで、全部自分で責任を持って見るってのは、正直しんどいことも多いぜ。

でもな、これって施工管理としてものすごく大きな経験になるんだ。プロジェクトの最初から最後まで関わることで、建物がどうやって生まれて、どう使われていくのか、その全容を肌で感じられる。これは、施工管理としての視野を格段に広げてくれるはずだ。

「全部見られる」からこそ得られる達成感

「全部やらなきゃいけない」ってのは大変だけど、「全部見られる」ってのは、施工管理冥利に尽きるんだよな。自分が関わった建物が、最初から最後まで自分の手で作り上げられたっていう達成感は、何物にも代えがたいぜ。

特に地場ゼネコンだと、その建物が地域の街並みの一部になったり、そこで暮らす人々の生活を支えたりする姿を直接目にすることができる。これは、規模の大きなプロジェクトではなかなか味わえない、独特の達成感なんだよな。

働き方とキャリアの展望:何が「やりがい」になるのか

源さん
源さん

転職されて、働き方やキャリアに対するお考えは、やはり大きく変わられましたか?待遇面なども、正直なところいかがでしたでしょうか。

坂本さん
坂本さん

大きく変わりましたね。スーゼネ時代は「とにかく規模の大きな建物を手掛けたい」という思いが強かった。今は「地域に貢献したい」という気持ちが強いです。自分が関わった建物が、地元の街並みの一部になる喜びを日々感じています。

源さん
源さん

地域への貢献、素晴らしいですね。それは地場ゼネコンならではの魅力かもしれません。待遇面は正直なところいかがでしたか?

坂本さん
坂本さん

待遇面は正直、スーゼネ時代よりは下がりました。それは覚悟の上でしたね。

でも、それ以上に得られる満足感や充実感は大きいです。家族と過ごす時間も増えましたし、地元に貢献できている実感は、お金には代えがたい価値がありますね。

「規模」から「地域」へ:やりがいの変化

スーゼネで働く施工管理にとって、「規模の大きな建物を手掛ける」ってのは、大きなモチベーションになるよな。ランドマークになるような建物を自分の手で建てるんだから、そりゃあすごい達成感だ。

でも、坂本さんのように「地域に貢献したい」って気持ちに変わるのも、すごくよくわかるぜ。自分の住んでる街に、自分が関わった建物が建って、それがずっと人々に使われていく。これは、また別の種類の、そしてより身近なやりがいなんだよな。

待遇ダウンは覚悟の上か?「お金」と「幸福度」のバランス

正直な話、スーゼネから地場ゼネコンへの転職で、年収が下がるってケースは少なくない。そこは、働く側としては覚悟が必要な部分だ。

でもな、坂本さんが言うように、お金だけじゃない「やりがい」や「幸福度」ってのも、人生にはすごく大事な要素なんだよ。家族との時間が増えたり、地元に貢献できたりする満足感は、数字では測れない価値がある。どこに重きを置くか、それは人それぞれなんだよな。

地元に根差す仕事の魅力

地場ゼネコンの魅力は、何と言ってもその地域に深く根差して仕事ができることだ。自分が手がけた建物が、家族や友人が利用する施設だったり、子どもの通う学校だったりするかもしれない。そういう身近な喜びって、大規模なプロジェクトではなかなか味わえないものなんだ。

地域の人たちとの距離も近いから、感謝の言葉を直接聞く機会だってある。これは、施工管理としてのモチベーションを高く保つ上で、すごく大きな力になるんだよな。

まとめ:自分のキャリアに「何を求めるか」が鍵

源さん
源さん

坂本さんの話、大変参考になりました。最後に、スーゼネから地場ゼネコンへの転職を考えている若手技術者の皆さんに、何かアドバイスをいただけますでしょうか?

坂本さん
坂本さん

そうですね。まず、「なぜ地場ゼネコンなのか」を明確にすることです。

スーゼネでの経験は間違いなく強みになります。現場での経験は、どんな規模の会社に行っても通用する力です。でも、それ以上に、自分がそこで何をしたいのか、どんな働き方をしたいのかをしっかり考えることが重要だと思います。

源さん
源さん

「なぜ地場ゼネコンなのか」。これは、まさにその通りですね。給料が良いからとか、休みが多いからといった甘い考えだけでは続かないということだと思います。

坂本さん、本日は本当にありがとうございました!

坂本さん
坂本さん

こちらこそ、ありがとうございました!

スーゼネでの経験は「強力な武器」になる

坂本さんの話を聞いて、改めて実感したのが、スーゼネで培った経験やスキルは、本当に強力な武器になるってことだ。大規模プロジェクトでしか経験できないような工法や、高度なマネジメント手法なんかは、地場ゼネコンではなかなか経験できない。そこで学んだことは、どんな場所に行っても必ず活かせるんだ。

だから、もし今スーゼネでバリバリやってる若手がおれの話を読んでるなら、自信を持っていいぜ。その経験は、お前の今後のキャリアを切り開く上で、とんでもないアドバンテージになるからな。

「なぜ?」を自問自答する重要性

坂本さんが言ってた「なぜ地場ゼネコンなのか」って問いは、どの会社に転職するにしても、自分自身に問いかけるべき一番大事なことなんだよな。

目先の給料や休みだけじゃなくて、「自分はこの仕事を通じて何を達成したいのか?」「どんな働き方をしたいのか?」ってのを、しっかり見つめ直すことが、後悔しない転職には不可欠だ。

俺もデベロッパーに転職する時、散々悩んだもんだぜ。「本当にこれでいいのか?」「施工管理の現場が恋しくならないか?」ってな。でも、その問いと向き合ったからこそ、今こうしてデベロッパーでやりがいを感じて働けてるんだ。

キャリアは自分で「創る」もの

キャリアってのは、誰かに与えられるもんじゃない。自分で考えて、自分で選んで、自分で創っていくもんなんだよな。

スーゼネで経験を積んでから、地場ゼネコンでより幅広い経験をする。これも立派なキャリアパスだ。逆に、地場ゼネコンで実力をつけて、いつかスーゼネに挑戦するって道だってある。

正解は一つじゃない。だからこそ、自分の心としっかり向き合って、何が自分にとって一番幸せな選択なのか、考えてみてくれよな。

どうだった? スーゼネから地場ゼネコンへの転職って、単に規模が小さくなるって話だけじゃなくて、働き方ややりがい、キャリアに対する考え方が大きく変わるってことが見えてきただろ?

坂本さんの話は、ライフワークバランスを重視し、地域に貢献したいという強い意志が、キャリアチェンジを成功させる上でいかに重要かを示してくれたぜ。

もしお前が今、自分のキャリアに悩んでるなら、今回の坂本さんの話が何かヒントになれば嬉しいぜ。自分の「軸」をしっかり持って、納得できる選択をしてくれよな。

何か気になることや、もっと聞いてみたいことがあったら、遠慮なく聞いてくれよな!