
プラント運転から施工管理にキャリアチェンジした俺が、現場での経験ややりがい、若手ならではの苦労と成長について語るよ。工程管理やトラブル対応の裏側、客先との信頼関係の築き方など、施工管理のリアルを知りたい人に読んでほしい!
Q.簡単に自己紹介をお願いできますか?
前職は製造プラントで運転課員として7年間働いていました。当時は、装置の運転状況を改善するために試行錯誤しながら取り組む一方、定期修理工事では工事リーダーとして現場の中心を任されていました。
現場で直接人と関わる機会も多く、自分なりにどうやったら効率よく作業が進むのか、チーム全体で成果を上げられるのかを考える日々でした。
その後、施工管理の職に就き、製造プラントの現場で指揮や監督を行うようになりました。この仕事に就いて5年ほど経ちますが、今も同じ職場に常駐して、突発的な工事や計画工事、さらには定期修理工事に携わっています。
現在の主な業務は、工程の調整や人員管理をしながら、現場を円滑に進めること。日々、さまざまな課題に対応しながらチームを動かすことにやりがいを感じています。
Q.新卒で施工管理のお仕事を選ばれたのは、どんな理由からですか?
中途採用で新しいキャリアを探していたとき、まず考えたのが『今までの経験をどう活かせるか』でした。前職では、定期修理工事をメインに担当していて、作業計画の立案や資材調達、工期の調整といった工程管理をしながら、下請け企業の職人さんたちの人員管理や作業進捗の確認も行っていました。
現場全体を見渡しながら、チームをまとめる仕事が多かったので、自然と全体を統括する力や、周りをサポートするスキルが身についたと思っています。
特に、人と直接やり取りをしながら、計画通りに物事を進める達成感が好きで、『こういう仕事をもっと深くやりたい』と思うようになりました。
それで、これまでの経験をさらに活かせる道として、施工管理という選択肢を選びました。現場を全体的に把握しながら、プロジェクトをスムーズに進める役割は、やりがいも大きいですし、自分の強みを活かせる仕事だと思っています。
Q.具体的にどのようなプロジェクトや業務を担当していましたか?
「主な業務としては、プラント内で発生する不具合対応が中心です。たとえば、動機器の分解整備や配管の漏れ修理といったトラブルに対処しています。それに加えて、お客様から配管の改造について相談を受けた際は、配管レイアウトの選定から内製、取付けまでを一貫して担当しています。
また、定期修理工事では下請け業者の選定や人員・工程の管理、そして作業中の安全対策の策定なども行っています。機器の更新を担当することもあり、その際は機器の搬入出方法の検討から、工程管理、仕上げ作業まで、一連の流れをしっかり管理しています。
業務チームは常駐メンバーが中心なので、顔なじみのメンバーと毎日作業を進めています。そのおかげで、仕事の段取りに関するコミュニケーションがとりやすく、下請け業者の方々とも気軽に作業内容について話し合える環境です。職場全体が風通しが良く、相談や調整がスムーズに進む点が非常に働きやすいと感じています。
Q.施工管理のお仕事で、一番楽しかったこと、やりがいを感じた瞬間は?
毎日、プラント内のメンテナンス業務に追われる日々で、正直なところ、終わりが見えないように感じることもあります。
でも、職人さんたちが毎日元気に帰宅して、翌朝また笑顔で挨拶してくれると、それだけでホッとしますし、安心感を得られるんですよね!
機器の更新工事など、終着点が明確な仕事では、無事故・無災害で完了したときに『やってよかったな』と心から思えますし、やりがいを強く感じます。一方で、大変だと感じるのは、工事が始まる前の工程作成ですね。
作業が始まれば順調に進むことが多いんですが、準備段階ではいろいろなリスクを考えるので、心配事が山積みになります。考えれば考えるほど不安になってしまうんです。
正解がない仕事だから仕方ない部分もありますが、この準備段階が一番ストレスがかかるタイミングだと思います。それでも、工事が無事に終わった瞬間の達成感や、職人さんたちが無事でいる安心感が、この仕事の一番のやりがいにつながっています。
Q.施工管理から転職を考えたきっかけは、どんなことでしたか?
前職でプラントの運転業務をしていたとき、日々の作業に集中する中で『もっと現場全体を見渡せるような仕事がしたいな』と思う瞬間がよくありました。
ただその一方で、定期修理工事のリーダーを任される機会が増えて、現場の調整や職人さんたちとのやりとりを経験するうちに、自分が思っていた以上に『現場を動かす楽しさ』を感じたんです。
たとえば、トラブルが起きたときに職人さんたちと話し合いながら解決策を見つけたり、進捗を確認しながら次の工程を計画したりする作業の中で、いつの間にか『これが自分に合ってるんじゃないか』と考えるようになりました。
もともと一人で集中するタイプだと思っていたんですが、人と関わりながら動く仕事の方が自分には合っていたんですね。
そうして、いつかは現場の中心に立ちながら、全体を動かしていける仕事がしたいと思うようになりました。
それが、施工管理の道を目指したきっかけです。経験が全て活かせる仕事だと思いますし、これからもっと現場での役割を広げていきたいと思っています。Q.今後、施工管理としてどのようにキャリアアップしていきたいですか?
この業界では若手の人材不足が深刻化していて、30代でも若手と呼ばれるのが当たり前になっています。特に、プラント運転を経験してから施工管理に進む人は本当に少ないと感じます。だからこそ、自分の経験が他の人と差別化できる大きな強みになるんじゃないかと思っています。
私自身、以前プラント運転の現場で働いていたときに、運転中のトラブルをどうやって未然に防ぐか、または迅速に解決するかを常に考えていました。その経験を活かして、施工管理では客先とトラブルの改善策を練る際に『運転を熟知しているからこそわかる現場目線』で提案することができます。たとえば、配管のレイアウト変更や設備更新の際も、運転側の使いやすさを考慮して計画を立てることができる点が自分の強みです。
さらに、若手らしいフットワークの軽さも自分の武器だと思っています。以前、客先から急な変更要望があったときに、現場での調整をその日のうちに済ませて迅速に対応したことがありました。その結果、客先から『スピーディーな対応に助かった』と感謝の言葉をもらった経験があります。そういった小さな積み重ねが、自分の信頼やスキルアップに繋がると実感しています。
これからもプラント運転で得た知識を活かしつつ、客先に寄り添いながらトラブル改善に努めたいと思っています。そして、現場目線の柔軟な対応力やエネルギッシュな姿勢を活かして、施工管理としてさらに成長していきたいです。
Q.現役で頑張っている施工管理の皆さんに、何かアドバイスはありますか?
施工管理の管理監督者としては、まだまだ経験も知識も浅く、自分が業界の中ではかなり若手にあたることは理解しています。それでも、日々の業務を滞りなく進めることはもちろん、依頼された内容に自分なりの工夫や提案を加えることで、少しでも現場や客先に『味』を付けられたらと思っています。
そうした積み重ねが、客先からの信頼にもつながっているのかな、と感じる瞬間があります。
確かに、施工管理は年齢層が高く、若い世代から見ると少しハードルの高い職業だと思います。
でも、実際にやってみると、日々の業務の中で積み重ねた実績をちゃんと評価してもらえる環境でもあります。それに、若手が少ない分、先輩方が手厚くサポートしてくれますし、一緒に成長していこうという雰囲気があるのは心強いですね。
正直、途中で嫌になったり、壁にぶつかることもあります。でも、そんなときは周囲の人に相談したり、自分なりに働きやすい環境をつくる努力を続けることが大事だと思います。決して諦めずに挑戦し続けることで、自分の中にしっかりとした軸が生まれる気がします。
一緒に次世代を担える施工管理者を目指して頑張りましょう!

自分のキャリアや考え方を振り返るいい機会になったな。プラント運転の経験から施工管理に進んでいった道のりは、正直、簡単なことばかりじゃなかったけど、現場での具体的な経験が今の自分を支えてるって実感するよ。
たとえば、客先とのやりとりで、運転の知識があるからこそ提案できるアイデアとか、現場のトラブルを予測して先回りできる感覚とか、そういう自分の強みが生きる場面が多い。
だから、施工管理って単に現場を回すだけじゃなくて、過去の経験や自分の視点をどれだけ活かせるかが重要だと思うんだ。
文章の中でも触れてるけど、30代でもまだ若手扱いの業界だからこそ、周りのサポートが手厚いし、若手なりの柔軟性やレスポンスの速さを武器にしていけるチャンスがあるんだよね。
これを読んでくれる人にも、『施工管理って案外自分の強みを活かせるかも』って気づいてもらえたら嬉しい。自分の経験が少しでも役に立てばいいなって思うよ。