
デベロッパーに転職しようと思ってる施工管理の人の中には、「海外勤務を命じられたらどうしよう・・・」って不安に感じてるやつも多いんじゃないか?特にゼネコンでの施工管理経験があると、「デベロッパーでも結局、海外プロジェクトに飛ばされるんじゃないか?」って気になるよな。
そこで今回は、デベロッパーの海外事業の実態を掘り下げて、どの企業が海外駐在を命じやすいのかを具体的に解説していく。さらに、海外勤務を避けるための戦略や、国内勤務を希望するための交渉術も紹介するから、転職を考えてるならしっかり押さえておこう。
デベロッパーはなぜ海外進出するのか?
「デベロッパーに転職したら海外勤務になるのか?」と不安に思ってるなら、まずは企業がなぜ海外進出するのかを理解することが大事だ。国内市場が縮小する中、デベロッパーが海外に目を向ける理由と、その影響で駐在リスクがどれくらいあるのかを見ていこう。
国内市場の縮小リスク
日本国内の市場は、少子高齢化や人口減少の影響で先細りが予想されている。特に不動産業界は、新築住宅の需要減少やオフィス需要の変化に直面しており、成長余地を求めて海外に進出している。
例えば、フィリピンやベトナムなどの新興国では、人口増加と都市化が進んでおり、これらの地域での不動産需要が高まっている。
これは当然の流れだ。

施工管理として現場にいたころ、日本の都市部ではすでに土地の余白がなくなりつつあるのを肌で感じていた。
特に都心部の再開発が進んで、限られたスペースに高層ビルを詰め込むようなプロジェクトばかりになっている。地方都市も再開発が進んではいるが、人口減が止まらない以上、いずれ頭打ちになるのは目に見えている。
海外での収益を国内投資に回す
日系デベロッパーは基本的に本拠地を日本に置いている。そのため、海外で短期回転型の事業(住宅開発・リートなど)を展開し、そこで得た利益を国内の大規模再開発に投資するという戦略を取る企業が多い。
例えば、三菱地所や三井不動産は、海外での収益を国内の再開発プロジェクトに再投資することで、国内市場の活性化を図っている。

この仕組みを理解しておくと、なぜデベロッパーの海外事業が「一時的な流行」じゃなくて、今後も続く戦略なのかが見えてくる。日本国内の再開発には莫大な資金が必要になる。
例えば、渋谷や虎ノ門の大規模再開発は、何千億円という単位の投資が動くわけだ。
国内市場だけではその資金をまかなうのが難しくなってきているからこそ、海外で利益を出して、そのキャッシュを国内の事業に回す流れが生まれている。
これは「国内の再開発のための軍資金稼ぎ」みたいなもんだ。ただし、海外事業は当然リスクもある。政治リスクや為替リスク、現地の法律の違いなど、日本と同じ感覚では開発を進められないことも多い。
だから、海外プロジェクトに関わる社員は、国内勤務とはまた違ったスキルセットが求められるんだ。
このような理由から、多くのデベロッパーは積極的に海外事業を進めており、その影響で海外勤務の可能性も生じる。施工管理の経験がある人がデベロッパーに転職すると、技術的な知識を活かして海外案件を担当することも珍しくない。
だからこそ、転職を考えているなら「自分が海外勤務になる可能性があるのか?」をしっかりチェックする必要があるってわけだ。
どのデベロッパーが海外駐在を命じる?主要企業の比較
デベロッパーに転職して海外勤務になるかどうかは、企業ごとの海外事業の比率や、その人のキャリア、ポジションによって大きく変わるんだよな。特に施工管理出身者は、技術的な知識を評価されて、「ちょっと現場見てきてくれ」 って感じで海外に飛ばされることがある。だから、どの会社が海外勤務のリスクが高いのかを知っておくことは重要だ。
以下、代表的なデベロッパーの海外展開状況をまとめた。
企業名 | 海外展開の特徴 | 海外勤務の可能性 |
---|---|---|
三菱地所 | オフィス・住宅開発を中心に欧米・アジアで展開 | 中堅社員以上で海外赴任の可能性あり |
三井不動産 | アメリカを中心に住宅・物流施設開発 | 海外勤務は一部の専門職に限定される傾向 |
住友不動産 | 国内中心の開発で海外展開は限定的 | 海外駐在の可能性はほぼゼロ |
森ビル | 香港・上海などのアジア圏で高級オフィス開発 | 少数の駐在員を派遣するが全体数は少ない |
企業ごとの海外勤務の可能性
三菱地所は海外事業の規模が大きく、オフィスや住宅開発を欧米・アジアで進めてる。
海外駐在員もそれなりに多く、特に中堅クラスのPM(プロジェクトマネージャー)や技術支援担当は海外案件にアサインされやすい。
施工管理経験者が転職すると、「現地のゼネコンとの調整役を頼むぞ」って感じで海外勤務になる可能性が高い。逆に営業や企画系の職種なら、海外に行く確率はそこまで高くないな。
三井不動産は、アメリカを中心に物流施設や住宅開発を進めてるけど、海外勤務の対象は専門職に限られる 傾向がある。
例えば、海外不動産投資や事業開発の専門知識がある人材が駐在することが多い。施工管理出身者がいきなり海外赴任を命じられることは少ないが、PMとして実績を積んでいくと、アメリカやアジア拠点に派遣される可能性もゼロじゃない。
住友不動産は、ほぼ国内事業に特化しているから、海外駐在の可能性はほぼゼロ。もし「絶対に海外勤務は嫌だ!」っていうなら、こういう企業を選ぶのはアリだな。
ただ、海外勤務を避けられる分、グローバルな経験を積めないデメリットもある。長い目で見て、「将来的にキャリアアップを狙うなら海外経験は武器になる」って考え方もできるから、一概に国内勤務が正解とも言い切れない。
森ビルは、香港・上海などアジア圏の高級オフィス開発を進めてる。ただし、海外駐在のポスト自体が少ない から、希望しても必ず行けるわけじゃない。
逆に、語学力(英語・中国語)があって、海外の不動産市場に精通してるなら、海外案件に関与できるチャンスはあるな。
海外勤務になるかどうかの分かれ道
こうして見ると、企業によって海外勤務のリスクはバラバラだが、一番のポイントは 「施工管理出身者は海外勤務の可能性が高いポジションに就きやすい」 ってことだ。
技術的な知識を持ってると、「現地で施工の問題が発生したから対応してほしい」 とか 「日本の品質基準を現地に落とし込む役を頼みたい」 みたいな形で、海外プロジェクトに関わることが多いんだよな。
もし海外勤務を避けたいなら、転職前に「このポジションなら国内勤務確定なのか?」をしっかり確認することが大事。求人票や面接の時点で、勤務地や業務範囲をしっかり詰めておかないと、入社後に 「海外に行ってくれ」って言われても断れない状況になりかねない。
「海外に行きたくないのに行かされるリスクを減らしたい」なら、海外展開の少ないデベロッパーを選ぶか、勤務地を契約で明確にすることが最善策 ってことだな。
施工管理者は海外勤務になりやすいのか?
デベロッパーに転職した施工管理経験者は、海外勤務になる可能性があるのか? これは「転職後のポジション」と「企業の海外展開の方針」によるが、ぶっちゃけ施工管理経験があると海外勤務になりやすい傾向がある。
海外プロジェクトの技術支援要員としての配置
ゼネコンで施工管理を経験していると、デベロッパーに転職しても「現場を知ってるやつ」として海外プロジェクトの技術支援要員にされることがある。特に、海外のゼネコンや施工会社とやり取りするためには、日本の施工基準や品質管理を理解している人材が必要になる。
例えば、三井不動産では、海外の施工管理や技術支援を担当するために施工管理経験者を派遣するケースがある。要は「現地の施工品質を見てきてくれ」とか「日本の基準をちゃんと守らせてくれ」って感じで、海外プロジェクトに関与することになるわけだ。
日本の施工管理って、世界的に見てもかなり厳しい。鉄筋やコンクリートの管理基準が細かいのはもちろん、安全管理のレベルも高い。こういうノウハウを持ってる人間が現地に行って、施工品質を担保する役割を担うんだよな。
転職時のポジションによる影響
海外勤務になるかどうかは、どんなポジションに就くかで大きく変わる。特に、以下のポジションは海外に行かされる可能性が高い。
- プロジェクトマネージャー(PM):現地の施工監理やゼネコンとの調整役
- 技術開発担当:海外の建築基準や新技術の導入をリード
- 投資・開発部門:現地パートナーとの交渉・契約業務
特にPM職は要注意。施工管理の経験を活かしながら、プロジェクト全体の進行を管理する役割だから、「ちょっと現場見てきてくれ」って感じで海外に行かされることが多い。一方で、国内の再開発案件や不動産営業の部門なら、海外勤務になる可能性は低い。
施工管理者が海外勤務を避けるためのポイント
もし「海外勤務は絶対に嫌だ!」と思ってるなら、以下の対策を考えたほうがいい。
- 転職前に求人票をしっかりチェック(「海外勤務あり」って書かれてたら要注意)
- 面接で勤務地をはっきり確認(「将来的に海外勤務の可能性ありますか?」と聞く)
- 勤務地を契約書に明記(「国内勤務限定」って書いてもらうのが確実)
- 海外案件の少ないデベロッパーを選ぶ(住友不動産や東京建物は国内中心)

施工管理経験者がデベロッパーに転職すると、海外勤務になる可能性はかなり高い。特に、三井不動産や三菱地所みたいな海外案件が多い会社では、「技術支援要員」として海外へ派遣されるケースがある。
ただし、転職時にしっかり条件を確認しておけば、海外勤務を回避することは可能だ。面接で勤務地についてちゃんと聞いたり、契約書で勤務地を明記してもらったりするのがポイント。「絶対に海外に行きたくない!」っていうなら、国内開発に特化したデベロッパーを選ぶのが一番確実な方法だな。
海外勤務を避けるための転職戦略
「デベロッパーに転職したら海外に行かされるのか?」と不安に思ってるなら、転職前にしっかりリサーチしておくのが大事だ。「そんなつもりじゃなかった」って言っても、辞令が出たらもう手遅れ。会社の方針を事前に把握しておかないと、「お前、来月からシンガポールな」なんて突然言われる可能性もある。
実際、施工管理経験者は「現場のことがわかるから」と海外に行かされるケースが少なくない。転職後に後悔しないように、しっかり対策を立てておこう。
転職前のリサーチを徹底する
海外勤務を避けたいなら、まずは求人票や面接で会社の実態を見極めることが必要だ。「気づいたら海外勤務が決まってた・・・」なんてことにならないよう、次のポイントをチェックしよう。
- 求人票の「海外勤務の可能性あり」を確認
- 面接時に「海外勤務の意向」を明確に伝える
- OB訪問で実際の働き方を確認する
まず、求人票をチェックする時点で「海外勤務の可能性あり」と書かれてたら要注意だ。たまに「基本は国内勤務ですが、希望や適性に応じて海外での活躍のチャンスもあります」なんてやんわり書いてあることがあるが、これを見て「海外行きたくない人も大丈夫なんだ」と思うのは甘い。企業側からしたら、希望を聞くとは言っても「断れる」とは一言も言ってないからな。
次に、面接では「海外勤務は考えていません」とはっきり伝えること。曖昧にしてると「この人、海外もアリなのかな?」と解釈されて、後で話が違うってことになる。特に「将来的に海外に行く可能性はありますか?」って質問を自分から投げて、企業がどう答えるかを確認するのがベストだ。
そして、OB訪問も大事なポイントだ。求人票や面接の話だけじゃ、本当に現場の社員がどういう働き方をしてるかはわからない。例えば「海外勤務は少ないですよ」って言われても、実際には施工管理出身者がバンバン海外に行かされてるなんてケースもある。だから、できれば同じ施工管理の経歴を持ってる先輩社員に話を聞いて、「現場の実態」を知っておくのが確実だ。
結局のところ、求人票や面接の情報だけを鵜呑みにせず、自分の足で確かめることが大事。会社側も「海外勤務できますか?」って聞いて、候補者が嫌そうな顔したら「まぁ希望を考慮します」くらいには言うけど、それが100%守られるとは限らないからな。転職は慎重に進めるべきだ。
内定後の交渉で国内勤務を確約
内定をもらったからといって油断は禁物。海外勤務を避けたいなら、「国内勤務限定」の条件をしっかり固めておくことが重要だ。ここで交渉を怠ると、入社後に「ちょっと海外案件手伝ってくれ」なんて話が出てきても、断るのが難しくなる。後になって「そんなつもりじゃなかった」と言っても遅いんだよな。
- 雇用契約書に勤務地条件を明記してもらう
- 入社後の異動希望を出すタイミングを確認
まず一番確実なのが、雇用契約書に「国内勤務限定」と明記してもらうこと。口約束じゃなくて、書面に残すことが大事だ。企業によっては「基本は国内勤務ですが、状況によっては海外の可能性も・・・」みたいにぼんやり書かれてることがある。これじゃ後からどうにでも解釈できるから、「勤務地:日本国内に限定」みたいに、明確な表現にしてもらうのがベストだ。
次に、入社後の異動希望を出すタイミングを確認することも重要だ。デベロッパーの場合、入社時点では国内勤務でも、数年後に「異動の打診」がくることがある。だから、「異動希望を出せるタイミングはいつか」「異動を拒否できる制度があるか」を確認しておいたほうがいい。例えば「社内公募制度がある会社」なら、国内の別部署に異動できるチャンスがあるし、「勤務地に関する異動希望を年1回出せる会社」なら、海外勤務の話が出てもすぐに対応できる。
あと、内定を承諾する前に人事としっかり話をしておくのも大事だ。「海外勤務の可能性についてもう少し詳しく聞きたい」と言って、人事から明確な回答をもらう。もし「会社の方針として、状況に応じて海外勤務の可能性はゼロではないですね」みたいな曖昧なことを言われたら、その時点で危険信号。「可能性はあるが希望を考慮する」と言われても、結局行かされることはあるから、そこでハッキリと確認しておくべきだ。
デベロッパーは大手になればなるほど、組織の都合で人を動かすことが多い。だから、入社前の交渉がめちゃくちゃ大事になる。転職活動は「内定をもらったらゴール」じゃなくて、「納得できる条件で入社できるかどうか」が大事だから、ここをしっかり詰めておかないと後で痛い目を見ることになる。
「絶対に海外勤務したくない人向け」のデベロッパー企業一覧
もし「絶対に海外には行きたくない!」というなら、最初から海外展開をほとんどしていない企業を選ぶのが確実だ。会社によっては「うちは国内メインです」と言いながら、実は海外案件も水面下で進めてることがあるから、転職前にしっかり確認しておく必要がある。
- 住友不動産:国内開発がメインで、海外駐在の可能性はほぼゼロ。とにかく国内のマンション・オフィス開発に集中してるから、海外案件の話が出ることはほぼない。ただし、社風的に「成果主義」が強く、施工管理というよりも営業寄りの動きが求められることもある。
- 東京建物:国内の再開発案件が中心で、施工管理出身者も国内勤務でキャリアを積みやすい。三菱地所や三井不動産ほどの規模はないが、都心の再開発をしっかり手掛けていて、安定した国内案件が多い。施工管理のスキルを活かしつつ、デベロッパーとして働きたいなら、選択肢の一つとして悪くない。
- オリックス不動産:国内の物流施設・ホテル事業がメインで、施工管理系のポジションは国内中心。特に物流施設開発に強みがあり、海外展開よりも日本国内での事業拡大に力を入れてる。施工管理経験者が転職しても、比較的落ち着いて働ける環境が整っている。
こうした企業を選べば、海外勤務のリスクはかなり低くなる。ただし、デメリットとして「将来的にキャリアの幅が狭まる可能性がある」という点も考えておいたほうがいい。デベロッパー業界で昇進を狙うなら、海外経験が評価されることも多い。「国内案件だけでキャリアを積む」のはアリだけど、役職が上がるにつれて「海外案件を経験してないと厳しい」なんて場面も出てくるかもしれない。
実際、デベロッパーの幹部クラスは、海外事業を経験したことがある人間が多い。だから「将来的にマネジメントポジションを狙いたい」とか「もっと大規模なプロジェクトを手掛けたい」と思うなら、海外案件に触れることも考えたほうがいい。ただ、「海外勤務はどうしても嫌だ!」って割り切るなら、上で挙げた企業を選べば安心だ。
結局のところ、「海外に行くかどうか」はキャリアプラン次第。目の前の「行きたくない」という気持ちだけで決めるんじゃなくて、「5年後、10年後の自分がどうなりたいか」を考えながら選ぶのが大事だな。
まとめ
デベロッパーへの転職で海外勤務になるかどうかは、企業の方針と自分の配属ポジション次第だ。施工管理経験者は、技術支援やプロジェクト管理の役割で海外案件に関わることが多く、特に三井不動産や三菱地所のような企業では、海外勤務になる可能性が高い。
「海外には絶対に行きたくない!」というなら、転職時に次のポイントを押さえておくことが大事だ。
- 企業の海外展開状況を事前にリサーチし、求人票やOB訪問で実態を確認する
- 面接で勤務地の希望を明確に伝える
- 内定後に勤務地を契約書に明記してもらう
- 海外案件の少ないデベロッパーを選ぶ
この4つを徹底すれば、「気づいたら海外勤務が決まってた…」なんてことにはならないはずだ。ただ、デベロッパー業界で昇進を目指すなら、海外経験が評価されるケースもあるから、その点はよく考えたほうがいい。国内勤務だけにこだわるか、海外も視野に入れるか、自分のキャリアプランをしっかり考えて決めるべきだな。
とはいえ、一人で転職活動を進めるのはなかなか大変だ。特に、デベロッパーへの転職は求人の見極めが重要で、勤務地の確認や条件交渉も慎重に進める必要がある。そこで、施工管理経験者の転職に強い転職エージェントに相談するのも一つの手だ。
RSG建設転職のような業界特化型の転職エージェントを活用すれば、デベロッパーごとの海外勤務の実態や、勤務地の条件交渉についてもアドバイスをもらえる。自分で求人を探すよりも、効率よく希望に合った会社を見つけられるし、企業との交渉もサポートしてくれるから、海外勤務を避けたいなら特にオススメだ。
転職は慎重に進めるべきものだが、動かないと何も変わらない。デベロッパーで働きたいけど海外勤務は避けたい、そんな人は、まずはRSG建設転職に相談してみるといい。自分の希望に合った転職先を見つけるために、今のうちにしっかり準備をしておこう。