“発注者支援じゃない”けどラクになる!現場系から抜け出す内勤ポジション10選

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源さん
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おう、現場で頑張ってるみんな。最近「発注者支援しかラクな道はないんすか?」って聞かれることが増えてきたな。

たしかに現場はしんどい。けど、実は“発注者支援じゃない内勤職”も結構あるんだぜ。しかも、施工管理の経験を活かせるって話だ。

今回は、そんな“現場を離れても武器になる仕事”を10個、まとめて紹介していくぞ。

なぜ今「現場を離れる施工管理」が増えているのか

源さん
源さん

昔は「現場が全て」だったけど、今は違う。体力・家庭・働き方…いろんな理由で“離れる勇気”を選ぶ奴が増えてきた。これは弱さじゃなく、選択の問題だ。

現場から離れたいという声は年々増加中

施工管理職としての働き方に疑問を持つ技術者は、ここ数年で確実に増えている。とくに30代後半から40代前半にかけて、「このまま現場で働き続けられるか?」という将来不安が強くなる傾向がある。建設業界の労働実態において、長時間労働・慢性的な休日出勤・過酷な人間関係といった問題は根強く、ライフイベント(結婚、出産、親の介護など)と重なると、ますます働き方の見直しを迫られるからだ。

また、厚生労働省の「建設業の就業実態調査」(令和4年)によれば、現場系技術者のうち約4割が「体力的に限界を感じたことがある」と回答しており、これは他業種に比べてもかなり高い数値だ。つまり、現場に身を置き続けることが“当たり前”だった時代は、もう過去のものになりつつある。

「離れる=逃げ」じゃない。適材適所という選択

「現場を離れる」と聞くと、かつては“戦線離脱”のように語られた時代もあった。だが今は違う。むしろ、現場経験を経たからこそ「現場以外で活かせる強み」に目を向けるのが自然な流れになってきている。たとえば、発注者側の技術支援、積算や品質管理などの専門内勤職、さらにはBIMやDX推進担当など、業務の幅は年々広がっている。

特筆すべきは、こうした内勤職の多くが「施工管理出身者」を歓迎している点だ。現場を熟知している人間の視点は、図面チェックや工程管理、書類作成において他の追随を許さない。つまり「現場を離れる」という決断は、弱さではなく“専門性を別の形で活かす”キャリアの分岐点ともいえる。

ライフステージに応じて働き方を見直す動きも

最近では、働き方改革や家庭との両立支援を背景に、企業側も多様なキャリアパスを用意するようになってきた。たとえば、大手ゼネコンでは現場経験者が社内工務部や技術営業部門に異動するケースも増えており、「現場から抜けたら出世できない」という固定観念は崩れつつある。

また、女性施工管理者が出産後に内勤職へキャリアチェンジする事例や、60代のベテランが技術指導員として社内に残るルートなど、年齢や性別を問わず“続けられる施工管理”の形が多様化している。現場から離れることは、あくまで「選択肢のひとつ」であり、自分自身のライフスタイルに合った働き方を模索する時代に突入しているのだ。

「発注者支援だけじゃない」ってどういうこと?

源さん
源さん

「発注者支援」が人気なのはわかる。けどな、それだけが選択肢じゃねぇ。経験を活かせる“内勤ポジション”は、他にもたくさんあるんだ。

「発注者支援=正解」という思い込み

施工管理職が現場を離れる際、よく候補に挙がるのが「発注者支援」だ。国交省や地方自治体などの公共工事を発注する側の業務を代行・補助するポジションで、業務時間が安定し、残業も少ない傾向がある。実際、転職市場でも人気が高く、「体力的にラク」「デスクワーク中心」「土日祝休み」という理由で志望者が集中している。

ただ、発注者支援にも注意点がある。ひとつは“自治体により業務の内容がまちまち”であること。調整中心の仕事であったり、逆に現場監理的な役割が重くのしかかったりする。また、給与水準が施工管理時代より下がるケースも珍しくない。つまり、「発注者支援にさえ行けば万事解決」という思考はやや短絡的だと言える。

他にもある、施工管理経験を活かせる道

発注者支援以外にも、施工管理経験を活かせる内勤職は多く存在する。たとえば:

  • 積算担当:図面を読み解いて見積もりを作成するポジション。施工知識が武器になる。
  • 品質管理:工場や現場で製品・施工の品質をチェックする。理詰めが得意な人向き。
  • 技術営業:建材・設備メーカーなどでの技術的な営業支援。現場トークが通じる強み。
  • BIMオペレーター:図面・モデリングの経験がある人は、デジタル設計職も射程圏内。

これらの職種に共通するのは、「現場目線を持った人材が歓迎される」という点だ。施工管理を経験した人の観察眼や判断力、そして“納まりの勘”は、どの部署でも重宝される。

「自分の強み」と「働き方の希望」をすり合わせる

「発注者支援じゃなくてもいいんだ」と気づくには、自分が「何を重視したいのか」をはっきりさせることが大切だ。たとえば、「デスクワーク中心で残業少なめ」「通勤がラクな勤務地」「設計に関わりたい」「人と話す仕事がしたい」など、希望条件を書き出してみよう。そのうえで、自分の得意分野(段取り・安全・品質・調整力など)と照らし合わせてみる。

すると、「なんだ、自分には積算のほうが向いてるな」とか、「CADで拾い物するの、意外と好きかも」といった新しい気づきが出てくる。発注者支援はあくまで“選択肢のひとつ”。施工管理のキャリアを活かせる道は、実は思っているよりも広いのだ。

内勤でも戦力になる!施工管理経験が活きる仕事10選

源さん
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「内勤って、現場に出られなくなった人が行くところでしょ?」って言う奴、たまにいるけどな。実は逆なんだ。現場を知ってるからこそ、活きる仕事ってのがちゃんとあるんだぜ。

①積算職|図面と見積のプロフェッショナル

積算職は、設計図や仕様書をもとに建設コストを見積もる専門職。民間ゼネコン・設計事務所・積算事務所など勤務先はさまざまだが、いずれも“施工管理経験者”の採用に積極的だ。理由は簡単で、実行予算との整合性や、現場感覚のある数量チェックができる人材が重宝されているからだ。

図面が読めること、工種ごとの相場感があること、拾いの精度が高いこと。これらは現場を通過してきた人間の特権だ。経験5年以上あれば、未経験からの転職でも歓迎されることが多く、業務も基本的にはデスクワーク中心。パソコン作業が苦でなければ、体力に頼らない“安定した専門職”として狙い目の一つだ。

②品質管理|理詰めで勝負したい人に

品質管理は、施工中あるいは製造段階における品質チェックを専門とする職種。大手ゼネコンの品質管理部門や、建材・設備メーカーの品質保証部門などに配属される。主な業務は施工基準や社内マニュアルに沿った検査、写真・記録作成、改善提案などで、建築・設備・土木いずれの出身者も活躍できる。

特に「検査に強い」「数字・ルールに強い」「記録をきちんと残せる」という人に向いている。現場とは異なり、淡々とロジカルに作業できる環境が多く、無理な納期や対人トラブルに悩まされにくいのも特徴。また、品質管理は法的な裏付けもあるため、専門職としての地位も高まりつつある。

③工務・技術部門|段取りのプロが主役になれる

施工管理の経験がもっとも活かせる“内勤ポジション”の代表格が、工務部門だ。工務は、資材手配、業者調整、図面チェック、工程調整などを通じて「現場を支える頭脳」として機能するポジション。大手・中堅ゼネコンの本社や支店に多く設置されており、現場経験者の異動先としても王道ルートだ。

段取りやスケジュールに強い人、社内外との調整力が高い人にぴったり。また、現場からのフィードバックを受けて図面修正や手順変更を提案するなど、企画力・改善提案力も求められる。つまり「現場では手を動かさないけど、現場の成否に大きく関わる」頭脳派のポジションなのだ。

転職で後悔しないために押さえるべきポイント

源さん
源さん

よっしゃ、やってみよう!……って勢いも大事だが、転職は一回きりじゃない。焦らず冷静にな。後悔せずに「いい選択だった」って思えるように、押さえるポイントがあるんだ。

①求人票の「内勤」に騙されるな

まず最初に注意したいのが、「内勤」と書かれた求人すべてが本当に“デスクワーク中心”とは限らないという点だ。実際には内勤といいつつ、現場支援や出張対応を求められるケースもある。特に中小企業や施工系ベンチャーでは、役割が曖昧なまま「何でもやってくれる人」を募集していることもある。

そのため、求人票だけで判断せず、面接や企業説明会で実際の業務内容をしっかり確認することが不可欠だ。「月の平均残業時間は?」「現場への応援はあるか?」「主な一日の業務の流れは?」など、具体的な質問を用意しておくと、ギャップを防ぎやすい。

②「働きやすさ」だけで選ばない

働き方改革の影響で、「残業少なめ」「完全週休二日」「年間休日120日以上」といった条件を掲げる求人が増えている。確かに魅力的だし、現場を経験してきた人なら惹かれるのも当然だ。だが、それだけで判断すると「仕事にやりがいがない」「思ったより単調だった」と感じてしまうことがある。

重要なのは、「自分の得意や興味が活かせるか?」という視点も忘れないこと。たとえば、人と話すのが得意なら技術営業、数字に強いなら積算など、自分の“やってきたこと”と“やりたいこと”の重なりを探す必要がある。働きやすさとやりがい、その両立を狙いたい。

③転職エージェントの活用で視野を広げる

施工管理出身者の多くが「自分にどんな選択肢があるのか分からない」と悩む。それは当然で、転職市場の情報は偏っていたり、専門的だったりするからだ。こういうときこそ、建設業界に強い転職エージェントをうまく使いたい。

たとえば、社内異動制度が整っているゼネコン、設備系企業の内勤ポジション、BIMやCAD関連の職種など、自分一人では見つけにくい選択肢を提案してくれることも多い。注意したいのは、“施工管理ありき”で紹介してくるエージェントもいる点。希望条件を明確に伝え、「内勤希望」であることをきちんと主張することが重要だ。

おすすめ“内勤転職”ルートはこれだ!

源さん
源さん

ここまで読んできて「なるほど、内勤もアリかも」って思ってるなら、あとは動くだけだ。俺なりの“おすすめルート”を教えるから、参考にしてみてくれ。

①まずは「現場経験×得意分野」を棚卸し

転職で大事なのは、いきなり求人を見ることじゃない。「自分は現場で何をやってきたか?」「どこに強みを感じてたか?」を言語化することが先だ。たとえば「工程管理は得意だったけど、安全書類は苦手だった」とか、「業者さんとのやり取りは好きだった」など、具体的な振り返りをしておくといい。

この棚卸しができていれば、紹介される求人の見方が変わるし、面接でも説得力のある話ができる。内勤ポジションは“適性重視”の世界。スキルも大事だが、「この人なら合いそう」と思われるかどうかが大きい。

②情報収集は「人経由」が一番リアル

求人サイトを見るだけじゃ、わからないことが多すぎる。特に内勤職は業務内容が企業によってバラつきがある。だからこそ、リアルな声を拾っていくのが重要だ。おすすめは、建設業界に特化した転職エージェントに話を聞くこと。直接会って相談すれば、「この会社の技術部はマジでホワイト」とか「工務は若手が抜けがち」なんて本音も聞ける。

加えて、元同僚や先輩に「最近、異動したって聞いたけどどう?」とさりげなく聞いてみるのもアリ。現場ネットワークを使えば、思わぬヒントがもらえるかもしれない。

③“内勤限定”で動くなら、応募先の精査を徹底

施工管理出身の転職では、「とりあえず応募してみる」スタイルだと危険だ。特に“内勤に絞る”なら、応募前の見極めを徹底すべきだ。求人内容に「内勤」とあっても、実際は「現場の応援もあります」と言われるケースがあるからだ。

そこで役立つのが、企業の口コミサイトや社員インタビュー記事。残業時間や異動頻度、内勤者のキャリア事例などを調べて、可能な限り情報を集めること。また、面接では「現場復帰の可能性は?」と率直に聞いておくのも忘れずに。ここを曖昧にして進むと、後々「こんなはずじゃなかった」となる。

まとめ

「現場はもう限界かも…」「でも何ができるかわからない…」そんな迷いを持った技術者が、次の一歩を踏み出すためのヒントとして、この記事が役立てばうれしい。

“発注者支援じゃない”道は、確かにメジャーじゃないかもしれない。でも、その分ライバルも少なく、自分に合った働き方を選びやすい。

施工管理の経験は、どんな職場でも必ず活きる。その価値を信じて、自分のペースで新しい一歩を踏み出してほしい。内勤は“逃げ道”じゃない、“戦略的キャリア”のひとつだ。

焦らず、でも止まらず。源さんは、現場上がりのあんたを、心から応援してるぜ。