荒井建設の新戦略:3Kを払拭し、女性が働きやすい“かっこいい会社”へ

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「かっこいい会社になろう」。荒井建設が掲げたこの言葉、最初はただのキャッチフレーズかと思ったけど、よく見れば本気の取り組みだって分かる。名刺のロゴを自由にデザインできたり、公式キャラクターを作ったり、SNSで発信したりと、普通の建設会社とは一味違う挑戦をしてるんだ。

特に、建設業の3Kイメージを変えたいっていう意志が伝わってくる。女子学生の採用が増えたり、社員が「かっこいい仕事」と胸を張れるようになるのは素晴らしいことだ。でも、俺たち現場の人間としては、働きやすさや環境の改善が伴わないと、本当の意味で「かっこいい会社」とは言えないと思う。

それでも、こうした動きが業界全体に広がれば、建設業の未来が変わるかもしれない。荒井建設の挑戦には期待してるし、俺たちもその行方をしっかり見守りたいね。

3分要約

  1. デザイン経営で企業文化を刷新

    北海道の荒井建設が「デザイン経営」を導入し、社員の創造性を高める取り組みを展開。新たな経営理念「かっこいい会社になろう」を掲げ、自発性や積極性を重視した組織改革を進めている。

  2. 採用面での成果

    デザイン経営の影響により、女子学生の応募が増加。女性社員比率が5年前の5%から12%に上昇し、新卒採用では道外からの応募者も増えた。

  3. ユニークな取り組み

    社員が自由にデザインできるロゴやマスコットキャラクター「はっちゃん」の制作など、個性を尊重した取り組みを実施。これにより、学生や社員に「楽しさ」や「面白さ」を提供する企業イメージを確立した。

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北海道旭川市に本社を置くゼネコン、荒井建設が「デザイン経営」を軸に企業文化の改革を進めている。同社は新たな経営理念として「かっこいい会社になろう」を掲げ、社員の自主性や創造性を引き出す施策を展開。特に名刺のロゴデザインを自由化するなど、社員が主体的に関与できる取り組みが注目を集めている。

採用面でも変化が顕著で、これまで敬遠されがちだった建設業界において、女子学生を含む応募者数が増加。女性社員比率は24年に12%に達し、道外からの新卒採用も拡大している。SNSやビジュアルを重視した広報活動も、企業の魅力発信に寄与している。

さらに、公式マスコットキャラクター「はっちゃん」の制作や、社員の個性を活かした名刺デザインの導入など、個性や多様性を尊重する姿勢が企業イメージ向上に繋がっている。同社の取り組みは、建設業界の3Kイメージ刷新と人材確保の成功例として注目される。

参考文献:

  • 日経新聞
    「北海道の荒井建設、デザイン経営で脱3K 女性比率2倍超」
    (2025年1月16日)

セコカンの源さんの独自の視点

ポジティブな視点

荒井建設の取り組みは素直にすごいと思うよ。建設業界ってどうしても3Kのイメージが強いけど、ここまで大胆にデザイン経営を打ち出して『かっこいい仕事』を目指してる姿勢には拍手を送りたい。

名刺のデザインを自由にしたり、キャラクターを作ったりって、正直現場仕事のイメージとは結びつきにくいけど、こういう取り組みが“建設業も楽しそうだな”って若い世代に思わせるんじゃないかな。女子学生の採用が増えたってのも納得だよ。現場の雰囲気を変えるためには、まずは人を変えるってのが大事だし、そのための種を蒔いてるのが分かる。

ネガティブな視点

確かに面白い試みだと思うけど、現場の俺たちからすれば、ちょっと“外側を綺麗に見せてるだけ”って感じがしないでもないな。名刺やロゴが変わったところで、現場の泥臭い仕事や厳しい労働条件が変わるわけじゃない。結局、人材が入ってきても、その人たちが長続きするかが問題だ。

デザイン経営を進めるなら、現場で働く人が『本当にこの会社でやっていける』って思える仕組みもセットで考えてほしいよ。具体的に、休暇制度や作業効率を上げるための取り組みがどうなっているのかも知りたいね。

中立的な視点

デザイン経営って聞くと、現場仕事とどう繋がるのかピンとこなかったけど、荒井建設の事例を見ると、若い世代や女性にアプローチするには良い方法だと感じるね。ただ、こういう“見た目”の改革が長い目で見てどれだけ成果を上げるかは分からない。

結局、現場での働きやすさやキャリアパスがしっかりしていなきゃ、どんなに企業イメージを良くしても人は定着しないと思う。でも、建設業界の3Kイメージを変えるには、こういう取り組みを続けて発信し続けることが必要だと思うよ。そういう意味では、業界の未来に向けた大事な一歩だね。