現場常駐を廃止!?建設DXで「現場に行かない施工管理」は成立するのか

キャリア情報
源さん
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福岡の建築会社が「現場に行かない施工管理」というモデルを始動させたぞ。

ゼネコンで14年現場をやってきた俺にとって、このニュースは正直、複雑な気持ちで読んだよな。現場常駐を廃止し、オフィスからカメラ越しに複数の現場を管理する。建設DXがそれを可能にするという話だぞ。

これは施工管理という仕事の本質を変えるのか。それとも、変えてはいけないものがあるのか。現場を知る人間として、正直に考えてみたよな。

福岡の建築会社が「現場に行かない施工管理」を始めた。何が起きているのか

源さん
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まずどんな取り組みなのかを整理するぞ。「現場に行かない」という言葉だけ聞くと驚くが、具体的に何をやっているのかを知った上で考えてほしいよな。

全現場にネットワークカメラを設置し、オフィスから統括する

福岡市に本社を構える株式会社セイコー・エステート&ディベロップメントが導入したのは、全現場にネットワークカメラを設置し、一級建築施工管理技士がオフィスのモニター越しにリアルタイムで施工状況を確認しながら複数の現場を管理するモデルだぞ。職人への指示はクラウド型管理システムを通じて行い、現場への物理的な常駐を廃止しているよな。

従来の施工管理が「現場に張り付いて何でも屋として動く」スタイルだったのに対し、このモデルでは一級建築施工管理技士を「高度なプロジェクトマネージャー」として位置づけているぞ。現場の付帯業務は専門のサポートスタッフが担い、施工管理技士は工程管理・図面精査・原価管理に専念するよな。

移動時間ゼロ・土日休みという条件を実現し、体力的な不安を抱えるベテランや育児中の施工管理経験者にも働きやすい環境を目指しているぞ。「現場監督=泥にまみれる」という従来の常識を、建設DXと分業制で打破しようとしているよな。このモデルが業界全体に広がった場合、施工管理という職種の定義そのものが変わる可能性があるぞ。

参考:オフィスで建築施工管理-元請け×建築DX/残業少なめ/出張無or年間休日117日(セイコー・エステート&ディベロップメント採用サイト)

発注者側で年収はいくらもらえる?

なぜ今、このモデルが生まれたのか

背景には建設業界全体の深刻な人手不足と「2024年問題」があるよな。時間外労働の上限規制が適用されたことで、従来の「現場に張り付く」スタイルでは人材が確保できなくなってきているぞ。

片道1時間を超える現場への移動・資材の受け取り・深夜に及ぶ書類作成といった業務に、貴重な施工管理技士の時間が費やされてきた現実があるよな。この「資格がなくてもできる業務」に一級建築施工管理技士の時間を浪費させてきたことが、業界の離職率を高め・若手の入職を阻む元凶になっているという問題意識からこのモデルが生まれているぞ。

発注者側にいる俺の経験から言うと、施工管理技士が移動と付帯業務に時間を取られている状況は、発注者側からも長年感じてきた課題だよな。「この人がもっと判断業務に集中できれば」と思う場面は一度や二度じゃなかったぞ。建設DXがその課題を解決する手段として台頭してきたということだよな。

ただこのニュースを最初に読んだとき、俺の頭に真っ先に浮かんだのは「職人はどう感じるのか」という疑問だったぞ。14年現場をやってきた人間として、その疑問はどうしても拭えないよな。後半でその話もするぞ。

現場常駐という働き方が、施工管理に何をもたらしてきたのか

源さん
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「現場に行かない施工管理」を議論する前に、現場常駐という働き方が施工管理に何をもたらしてきたのかを整理したいよな。14年現場にいた人間として話すぞ。

現場常駐が施工管理を育ててきた

俺がゼネコンで施工管理をやっていた14年間、現場に常駐することで得られたものは計り知れないぞ。図面と実際の施工の乖離を肌で感じる感覚・職人の動きを見て段取りを組み替える判断力・天候や資材の遅延に即応するための現場読みの力——これらはすべて、現場にいたからこそ身についたものだよな。

特に若手の頃は、現場にいることで先輩施工管理の判断を間近で見られたぞ。ある現場で躯体工事の工程が大幅に遅れたとき、先輩が職人の親方と二人で図面を広げながら「ここは順番を入れ替えられる」と組み替えた判断を、俺は横で見ていたよな。その判断がなぜ正しかったのかは、現場の空気を知っていないと理解できないものだったぞ。「なぜここでこの指示を出すのか」という背景を、現場という文脈の中で学んでいったよな。

これをオフィスのモニター越しに学べるかどうかは、正直まだ分からないぞ。経験を積んだベテランがオフィスから指示を出す分には機能するかもしれないよな。ただ若手が現場に行かずに施工管理を覚えていけるのかという問いには、まだ答えが出ていないと思っているぞ。

現場常駐が施工管理を消耗させてきたのも事実だぞ

一方で現場常駐という働き方が、施工管理経験者を消耗させてきた現実も否定できないよな。夏場の炎天下での現場巡回・冬場の寒さの中での作業確認・竣工前後の深夜に及ぶ書類作成——これらが重なる時期は、体力的にも精神的にも限界に近い状態で現場を動かしていたぞ。

俺自身、ゼネコン時代に竣工が重なった時期は、朝6時に現場に入って深夜0時過ぎまで書類を作っていたことが何度もあったよな。そういう働き方を「当たり前」として続けてきた結果、40代・50代で体を壊して現場を離れていく先輩を何人も見てきたぞ。あれだけの経験と知見を持った人間が、体力の限界で現場を去っていくのは、業界にとっても大きな損失だよな。

発注者側に移って改めて思うのは、現場常駐という働き方は「施工管理の献身」に頼りすぎていた部分があるぞ。その献身が現場の品質を支えてきたのは事実だよな。ただその献身を当たり前として設計されてきた業界の構造自体に、そろそろ向き合う必要があるんだよな。

現場常駐は施工管理を育てると同時に、消耗させてきたぞ。その両面を見た上で「現場に行かない施工管理」を考えてほしいよな。

「現場に行かない施工管理」のメリットは想像以上か

源さん
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正直に言うと、このモデルのメリットは俺が最初に思っていたより大きいかもしれないぞ。現場常駐にこだわってきた人間として、認めるべきところは認めるよな。

ベテランの知見を現場の消耗から切り離せる

このモデルの最大のメリットは、経験豊富な施工管理技士の知見を体力的な消耗から切り離せることだよな。現場常駐では、ベテランほど「動ける人間」として現場の雑務まで抱え込みやすい構造があったぞ。資材の受け取り・業者への対応・写真整理といった業務は、本来サポートスタッフが担うべき仕事だよな。

オフィスから複数の現場を統括するモデルでは、ベテランの施工管理技士が「判断する仕事」だけに集中できるぞ。工程の組み替え・図面の精査・品質基準の判断——これらは経験と知識がある人間でないとできないよな。その人間が移動と雑務で消耗していた時間を、判断業務に充てられるようになるんだよな。

発注者側にいる俺の経験から言うと、ベテランの施工管理技士が判断業務に集中できている現場は、プロジェクト全体の質が明らかに違うぞ。レスポンスの速さ・報告の精度・トラブル時の判断の確かさ——これらはすべて、その人間が判断業務に使える時間の量と直結しているよな。

移動時間ゼロが生み出す余力は本物だぞ

「片道1時間の現場に毎日通う」という生活が施工管理経験者にとってどれだけの消耗になるか、現場をやってきた人間なら分かるよな。往復2時間の移動時間が毎日なくなると、その余力は想像以上に大きいぞ。

その時間が書類作成・図面確認・工程計画の精度向上に充てられれば、現場の品質が上がる可能性があるよな。また移動のストレスがなくなることで、判断の質も変わってくるぞ。疲弊した状態で判断するのと、余裕のある状態で判断するのでは、結果が違うことは現場を経験した人間なら分かるよな。

育児中の施工管理経験者・体力的な不安を抱えるベテラン・地方から都市部の現場に通っていた人間にとって、このモデルは「施工管理を続ける選択肢」を与えてくれる可能性があるぞ。経験と資格を持っているのに体力の問題で現場を離れざるを得なかった人間が、オフィス型なら続けられるというケースは確実に存在するよな。「現場に行かない施工管理」のメリットは、施工管理経験者が長く活躍できる環境を作るという点で、想像以上に大きい可能性があるぞ。

現場に行かない施工管理の落とし穴?デメリットは職人との距離感か

源さん
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ただ俺がこのモデルを聞いて最初に感じた疑問は、職人との関係性はどうなるのかということだったよな。現場で14年職人と向き合ってきた人間として、ここだけは正直に話さなければいけないぞ。

職人との信頼関係は、現場で一緒にいることで育つ

施工管理と職人の関係は、一緒に現場にいる時間の積み重ねで育つものだよな。朝の打ち合わせで職人の親方と図面を囲む時間・昼休みに現場の隅で雑談する時間・トラブルが起きたときに一緒に頭を抱える時間——こういった場面の積み重ねが、職人側に「この施工管理は信頼できる」という感覚を作っていくぞ。

画面越しの指示と、現場で顔を見ながら出す指示では、職人側の受け取り方がまったく違うよな。「会ったことのない人間からシステム越しに指示が来る」という状況が、ベテランの職人にとってどう映るか。これはモニターやカメラでは埋めきれない部分があるぞ。施工管理と職人の間にある「阿吽の呼吸」は、現場という空間を共有することで生まれるものだよな。

ゼネコン時代、俺が担当した現場で一番頼りにしていた鉄筋工の親方がいたぞ。その人間は口数が少なく、現場での様子を直接見ていないと「今日の進捗が予定より遅れている」という微妙なサインを読み取れなかったよな。図面の前で話すより、現場で一緒に動いている中で伝わるものがあったぞ。そういう関係性がカメラ越しに作れるのかという疑問は、正直今でも拭えないよな。

現場の「空気」はカメラには映らないぞ

ネットワークカメラでリアルタイムに現場を確認できても、カメラには映らないものがあるよな。職人の表情の微妙な変化・現場全体のテンションの上がり下がり・「今日は何かおかしい」という経験則から来る感覚——これらは現場にいるからこそ察知できるものだぞ。

品質管理において、施工の精度は数値だけでは測れないよな。配筋の組み方・コンクリートの打設状況・仕上げの丁寧さ——これらは現場で実際に目で確認し・手で触れてみて初めて分かる部分があるぞ。カメラの画質がいくら上がっても、現場で直接確認することと完全に同等にはなれないよな。

また現場でトラブルが起きたとき、施工管理が現場にいるかいないかで対応速度がまったく変わるぞ。「今すぐ判断しなければいけない」という場面で、オフィスから画面越しに状況を把握しながら指示を出すことと、現場で直接状況を確認しながら動くことでは、対応の精度に差が出る可能性があるよな。

現場に行かないことで職人との距離が広がり・現場の空気が読めなくなり・トラブル対応が遅れるというリスクは、このモデルの本質的な課題だぞ。建設DXがどれだけ進化しても、現場という場所でしか生まれないものがあるよな。その事実から目を背けずに、このモデルを評価する必要があるぞ。

現場で働く人間への敬意を、どう形にするか

源さん
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「現場に行かない施工管理」という議論の中で、俺が最も気になるのは職人への敬意がどう形になるかということだよな。施工管理と職人の関係は、建物の品質を決める根幹だぞ。

施工管理が現場に行かなくなったとき、職人は何を感じるのか

現場で働く職人にとって、施工管理は「一緒に建物を作る人間」だよな。工程の指示を出すだけの存在ではなく、現場の安全を守り・品質を担保し・問題が起きたときに一緒に解決策を考える人間として、職人側は施工管理を見ているぞ。

施工管理が現場に来なくなったとき、職人はその仕事を誰と一緒にやるのかという問いが生まれるよな。サポートスタッフが付帯業務を担い、施工管理はオフィスから指示を出す——この構造の中で、職人が「現場を一緒に作っている」という感覚を持てるかどうかは、モデルの設計次第だぞ。

現場で汗をかく職人に対して、施工管理がどう向き合うかは、建物の品質に直結するよな。「指示を出す側」と「動く側」という分断が生まれることで、現場のチームワークが失われるリスクをこのモデルは内包しているぞ。職人への敬意をどう形にするか、このモデルを導入する企業が最も真剣に考えるべき課題だよな。

テクノロジーは手段であって、目的ではないよな

建設DXは施工管理の働き方を変える可能性を持っているぞ。ネットワークカメラ・クラウド管理システム・リモート指示——これらのテクノロジーが現場の効率を上げることは間違いないよな。ただテクノロジーはあくまで手段であって、目的ではないぞ。

施工管理という仕事の目的は「品質の高い建物を安全に作ること」だよな。その目的を達成するために、現場常駐が最善なのかオフィス型が最善なのかは、現場の規模・工種・フェーズによって変わってくるぞ。「現場に行かない」ことを目的にしてしまうと、本質を見失うよな。

テクノロジーを使いながらも、現場で働く職人への敬意と・建物の品質への責任を手放さない施工管理でいられるかどうか。それがこのモデルの成否を決めるんだよな。建設DXは施工管理の可能性を広げるぞ。ただその可能性を活かすのも殺すのも、使う人間の姿勢次第だよな。

「現場に行きたくない」という気持ちは、逃げじゃないぞ

源さん
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最後に、このモデルに希望を感じている施工管理経験者に話したいことがあるよな。「現場に行きたくない」という気持ちを、後ろめたく思っている人間がいたら、聞いてくれよな。

体力の限界を感じることは、弱さじゃないぞ

40代・50代で体力的な限界を感じながら現場を続けている施工管理経験者は少なくないよな。「まだ続けたいが体がついてこない」という状況で、現場を離れることに後ろめたさを感じている人間もいるぞ。ただそれは弱さでも逃げでもないよな。

現場常駐という働き方が当たり前とされてきた時代に、体力の限界まで現場を動かしてきた人間には、それだけの経験と判断力が蓄積されているぞ。その経験と判断力は、オフィスからでも十分に発揮できる可能性があるよな。「現場に行けなくなったから施工管理を引退する」という選択しかなかった時代に、別の選択肢が生まれつつあることは、業界にとってもプラスだぞ。

育児や家族の時間を取りたいという動機も、正当だよな

子どもが小さい時期に現場から離れたい・転勤なしで地元に根を張って働きたい・家族との時間を確保したい——こういう動機で「現場に行かない施工管理」に興味を持つ人間がいたとしても、それは逃げじゃないよな。むしろ自分の人生と仕事を両立しようとしている、まっとうな選択だぞ。

施工管理という仕事の価値は、現場にいる時間の長さで決まるわけじゃないよな。どれだけ的確な判断を下せるか・どれだけ現場の品質を守れるか・どれだけ職人や発注者と信頼関係を築けるか——これらが施工管理の本質だぞ。その本質を大切にしながら、自分に合う働き方を選んでいいよな。「現場に行きたくない」という気持ちは逃げじゃないぞ。自分の人生と仕事を両立しようとしている証拠だよな。

まとめ

「現場に行かない施工管理」は是か非かという問いに、俺は簡単に答えを出せないよな。ゼネコンで14年現場をやってきた人間として、現場常駐が施工管理を育て・職人との信頼関係を作ってきたことは事実だぞ。一方で現場常駐が施工管理経験者を消耗させてきた現実も、否定できないよな。

建設DXは施工管理の働き方に新しい可能性をもたらしているぞ。ただその可能性を活かすためには、テクノロジーを導入することよりも「現場で働く職人への敬意をどう形にするか」という問いから逃げないことが重要だよな。現場に行かなくなっても、職人と一緒に建物を作っているという感覚を失わない施工管理でいられるかどうかが、このモデルの成否を決めるぞ。

現場主義か・オフィス型か。どちらが正解かという話ではなく、施工管理経験者が自分に合う働き方を選べる時代になってきたということだよな。その選択肢が増えることは、業界にとっても・施工管理経験者にとっても・現場で働く職人にとっても、悪い話ではないはずだぞ。あんたはどう思うか。